エジンバラへ

8/15(金)


 ○ダンヴェカン城
 ○スカイ島を去る

ダンヴェカン城

 今日はダンヴェカン城を見て午後3時過ぎのバスでエジンバラに戻る予定だった。
エジンバラの街は夜遅くてもほとんど心配はいらないし、中途半端に午前中のバスに
乗ってもエジンバラに着いてから観光できるわけでもないので、午前中は割り切って
スカイ島の観光地を見ようと思っていた。そのうち、比較的行きやすい観光地がPortree
からバスで1時間ほどで行けるダンヴェカン城であった。
 ダンヴェカン城へ行くバスは10:00発が始発なので、今日はかなりゆっくりできた。
朝は8時半過ぎまで寝ていたし、同室のカナダ人と話をしながらのんびり朝食を食べたり
していた。一応、チェックアウトは9:30と言われていたので9:30に荷物をまとめておき、
フロントの横に荷物を置かせてもらえるように頼んで身軽になってから出かけた。



           Portreeのバスターミナル


 バス停に行くとまだ時間が早いせいか、56番のバスはいたものの停まっているだけで
運転手もいなかった。その横には、昨日のツアーのバスが停まっていて、出発時にもう
一度見たら、6人ほどの人が乗り込んでいた。
 10時近くになってバスのエンジンがかかったのでバスに乗ろうとして行き先を言うと、
往復か片道かを聞かれたので往復と答えると£5だった。イギリスの中長距離バスは
このように往復割引があるのでなかなか便利だ。
 バスは沿線庶民の生活の足も兼ねているらしく、運転手が途中で新聞を届けたりしな
がら進んでいった。景色は昨日見たのとそれほど変わらなかったことから、やはり昨日
行ったUigのある半島が一番見所が多い場所なのだろう。

 約1時間ほどで城の入口前に着き、ここでほとんどの人が降りた。ダンヴェカン城の
入場料は6.5£とここの中身と規模にしてはかなり高かった。


 ダンヴェカン城入り口 ダンヴェカン城




 城は一応このスカイ島の見所の一つだといわれていたので行ってみたのだが、実物は
この辺りを治める豪族の古い居城といった感じで、ポルトガルのシントラの離宮をさらに
しょぼくしたような感じだった。
 まあ、古城の多いスコットランドであまり古城を見ていなかったのでそれはそれで
良かったのだが。
 ここの最大の見所であるフェアリーの旗は古びた千切れかけの布が額縁に入っている
だけで大したもののように見えなかった。場内の説明に日本語で書かれたものも置いて
あったところを見るとここにも日本人がよく来るということなのだろう。


 城の前の湖1 城の前の湖2


 城を出て庭園を少し見たらもうすることがなくなったので、湖畔のベンチに座って
少し休んで入口横のバス停に向かった。

 公園内の庭園1 公園内の庭園2




 バスは行きのときとは違うボロい方のバスだった。行きに一緒だった人数人も同じく
バスに乗り込んでいた。レンタカーなどを使わずに観光しようと思ったら同じような
行動をとるしかないということだろう。



スカイ島を去る


 帰ってきたら14時少し前だった。とりあえずスーパーで昼食を買って周辺をぶらついて
から宿に荷物を取りに行き、バスターミナルのベンチで食事をとりながらバスを待った。
 バスターミナルで待っているとバスはほぼ時間通りにやって来た。予想通りグラスゴー
行きだったが、運転手にエジンバラまでのチケットを通しで買えるか聞いてみると問題ない
というのでエジンバラまで切符を買ってバスに乗り込んだ。(24£)
 バスはその後もスカイ島内のあちこちで客を拾い、島の入口であるKile of Hearshを
出たときにはほぼ満席になっていた。


 スカイ島の景色1 スカイ島の景色2




 Portreeを出てからの島内の景色もよかったが、Kile of hearshを抜けてからFort William
までの景色も素晴らしく良かった、途中から谷間を通る道となったのだが、両側の山は
氷河に浸食されたかのような抉れ方をしており、山までの間には緑が広がっていた。
 山も、一部岩肌が露出している所以外は緑に覆われており、まさに一面緑の景色の中を
進んでいくのはとても気持ちが良かった。景色も良いところが多く、バスではなく自分で
車かバイクで通ったならとても気持ち良いだろうなと思った。

 スカイ島からの帰路の風景1 氷河で侵食された山





 Fort Williamには6時30頃到着。ここで30分ほど休憩があったので、バス停のすぐ
前にある巨大スーパー内のビュッフェで軽く食事を済ませた。

            Fort William駅




 さすがにPoetreeからの道のりは遠かった。9時を過ぎて少し暗くなってもまだバスは
街から遠く離れたような丘陵地を走っていた。それから40分ほどたって建物が増えてきた
と思ったらそこがグラスゴーの街の入口だった。それから街の中に入っていき、中心に
あるバスターミナルに着いたのはほぼ予定通り21:55頃だった。途中の車窓から見た
グラスゴーの街は、さすがにエジンバラよりも大きいと言われるだけあってかなりの
大都市に思えた。
 バスがターミナルに入るときにエジンバラ行きの900番バスが停まっているのが
見えたので到着後すぐにそのバスの所に行ってみると、あと5分後には出るという。
 丁度良かった。持っていた時刻表には次のバスは23:00と書かれていたので、それだと
宿に着くのはどう考えても0時をまわってしまうところだったからだ。
 バスに乗り込むと少ししてすぐに出発した。エジンバラまでは結局1時間かかった。
しかも、またしてもヘイマーケットで降り損ねて、結局バスターミナルまで行ってしまった。

 バスターナルからバックパックを担いで20分ほど歩いて3日前にチャックアウトした
エリントンYHに戻ってきた。さすがに自分が最後の宿泊客だったらしく、こちらのバウ
チャーを出す前に受付の人は自分の名前を呼んで確認していた。今度の部屋は3日前に泊
まった隣の部屋だったが、不思議なことに今度はシーツがなかった。受付で聞いてみると
「もうシーツがなくなったのでそのまま寝てくれ。ベッドに敷かれているマットレスは
綺麗に洗濯したものだから問題ない。」と言われた。なんだかよくわからんシステムだ。
 部屋はさすがに皆眠っているらしく電気は消されていたが、丁度空いていたベッドが入口
すぐ横だったので荷物を置いて必要なものだけを持って外で身支度を調えた。シャワーを
浴びて髪の乾くのを待ってから寝たこともあり、寝たのは1時を軽くまわっていた。






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