スカイ島へ移動

8/12(水)


 ○バスの旅
 ○Portree到着
 ○トロッタニッシュ半島ツアー

バスの旅

 昨日のうちにネス湖を観光できたことで、今日は予定通りスカイ島へ行くことにして
いた。スカイ島へのバスは9:44発と遅いこともあり、昨日のように寝坊の心配をすること
もなくぐっすり休むことができた。
 朝起きて外を見ると路面が濡れており、昨晩また少し雨が降ったようだった。そのせい
か、天気も昨日よりは晴れ間が見えるが相変わらず雲っていた。

 9時にYHをチェックアウトしてバスターミナルへ行き、スカイ島で一番大きな町で
あるポートリー行きの切符を購入して出発時間までバスターミナル前でバスを待っていた。
 すると、定刻の10分ほど前になってスカイ島行きのバスがやって来た。バス乗り場の
前で仕切っている係員に行き先を告げると、バスの後部トランクに荷物を入れるよう指示
された。どうやら行き先ごとに荷物の収納場所を分けているらしい。さすがは合理主義の
国英国だ。これが発展途上国ならおそらく全て一緒くたにしているところだろう。


 バスは定員の8割程度の人を乗せて定刻通りにインヴァネスの町を出発した。市街地を
出て昨日ネス湖ツアーで通った道を通ってネス湖畔まで行き、それからしばらくはネス湖
のすぐ横を西に進んでいった。自分はネス湖を見たかったので当然左側に座って車窓からの
ネス湖の景色を眺めていた。
 
 ネス湖周辺の景色も自然が沢山残っていてとてもきれいだった。昨日船上から見たアーカ
ート城の前も通ったが、陸の上から見てみると湖を見渡すような感じで建っておりなかなか
なかったが、調べているうちにいろいろ面白そうな場所であることがわかってきた。
立派に見えた。


 ネス湖湖畔の道を約2時間ほど走るとネス湖は見えなくなり、しばらしくして見えてきた
のはCluanie湖だった。ここもほとんど観光地化されていないような感じで静かそうで
なかなか良さげだった。
 

           途中の入り江の風景

 
 その後しばらくは入り江っぽい景色の中を進んでいき、12時を回った頃にスカイ島近く
のDornieの前を通り、その後橋を渡ってスカイ島の入り口である Kyle of Hearsh に着いた。
 ここで結構な人数の人が降り、その後は Kyleakin や Bloadford などの島内では名の通
った町に到着する度に数人の乗客が降りていった。


           スカイ島内のキャンプ場

 Bloadford を過ぎた辺りからの車窓の景色もとても良かった。朝方曇っていた天気もすっ
かり良くなり、旅行前に抱いていた、緑の大地スコットランドそのままの風景が目の前に
広がっていた。



Portree到着

 バスが Portree に着いたのは13時をすこしまわった頃だった。Portree はさすがにこの
島最大の町だけあって島に入って後途中見たどの町よりも大きかった。
 ここで自分を含む大多数の乗客が降りた後、バスは終点の Uig に向けて去っていった。


 こうしてなんとか Portree まで来たわけだが、ここでは大きな懸念が2つあった。1つは
今夜の宿をどうするかで、もう1つはスカイ島の観光をどうするかだった。
 先に宿を確保することにして、とりあえずTourist Informationまで行き、そこで宿を紹介
してもらえるかを聞いてみた。
 だが、Informationが扱っている宿泊できるところは、ここ数日はどこも一杯でここでは
もう手配はできないので、自分で町にあるホテルを周って宿を探すしかないと言われてしま
った。Information が取り扱っていない宿も幾つかあるからこまめに当たってみれば空きが
見つかるかもしれないということらしい。
 夏のスカイ島が混むのは事前にわかっていたことなので予想できたことだったが、その後
町中の宿を2件ほど当たって断られるとさすがに少し心配になってきた。
 3軒目に当たったバスターミナルすぐ近くのドミトリーで幸い空きベッドを確保できた
ので宿を求めて探し回るといういやな思いをすることなく済んだが、やっぱりこの季節に
スカイ島を訪れる気なら宿は予め手配しておいた方が良さそうだ。
 宿はまさに安宿といった感じのドミトリーで大部屋に2段ベッドがずらりと並んでいて
男女共同の部屋だった。丁度、自分が部屋に行った時に中にいたのは女性ばかりだったこと
もあって、荷物だけ置いてすぐに外出した。

 Portreeの町から見た入り江 Portreeの町から見た港





トロッタニッシュ半島ツアー

 すぐに出かけたのは何も部屋に居辛かったということだけではなく、早いことスカイ島を
観光する手段を決めてしまおうと思っていたからだった。ネス湖のように現地ツアーのよう
なものがあれば一番よいが、なければレンタカーを借りて周ろうかとも考えていた。
 レンタカー屋の位置を地図を見て探そうかと思って町の中心部のバスターミナル前のベン
チの所へ行ってみると、バスターミナルの所に黄色いマイクロバスが止まっていて、バスの
前にトロッタニッシュ半島半日ツアーと書かれた看板が出ていた。バスの所にいた運転手
らしき人に聞いてみると、丁度PM2時からツアーがあるところだという。
 ラッキーにも現地ツアーも簡単に見つけることができた。但し、2時からのこのツアーは、
まだ客が自分1人なので催行しない場合もあると言われ、他の参加者が来るまでしばらく待
たなければならなかった。
 すると丁度1組の夫婦と女性が1人やって来て、なんとかツアーは催行されることになっ
た。

 ツアーはオールド・マン・オブ・ストールやキルト・ロックなどスカイ島の中でも最も見所の
多いトロッタニッシュ半島の見所を周るというもので、先の運転手らしき人がツアーガイド
も兼ねていた。
 バスはまずPortreeの町を出てA855をUigの町の方面に海沿いの道を北上していった。道は
断崖に沿って造られており、そのおかげて景色はとてもよかった。身との両脇の狭い草地に
は羊が放牧されており、高山植物系の花が咲いていた。

 Uigの町の側を通り、まず最初に寄ったのはスカイ島暮らしの博物館だった。ここには昔
からのこのエリアに住む人々の民家の跡が幾つか集められており、昔のこの辺りの人々の
生活の様子などが伺えた。印象としては、北国に住む民といった感じで、夏はともかく冬は
とても厳しい生活環境のように感じた。

 スカイ島暮らしの博物館は半島の先端部付近にあるので、ここに寄った後は海を左手に見
ながらPortreeに向けて南下していくだけだった。
 その途中で、キルト・ロックという、スコットランドの民族衣装キルト(スカートで男性
も履くことで知られている)のブリーツの形に似ているという断崖や、オールドマン・オブ・
ストールという、この半島で最も目立つ小山のような岩の尖塔を見て、夕方5時半前には
Portreeの町に戻って来た。
 時間こそ短かったが、ガイド兼ドライバー氏はこの辺りの風土などをいろいろ丁寧に説明
してくれ、景色の良いところでは必ず車を止めて写真を撮る時間をつくってくれたりして
とても良いガイドだった。
 この半島も道の左側には海や断崖、左側には平地や山など起伏に富んだスコットランドら
しい景色が見られ十分満足できた。
 これで、明日は今日のトロッタニッシュ半島とは別方向にある、この島の見所の一つ、
ダンヴェカン城を見れば、短い旅程の中をわざわざスカイ島まで来た甲斐もあったといえる
だろう。

 断崖から見た風景1 断崖から見た風景2


 緑の丘と家畜たち 資料館前の緑の丘



 キルト・ロック 断崖沿いの風景



 オールド・マン・オブ・ストール前の一本道 オールド・マン・オブ・ストール



 ツアーが終わってから考えたのは明日のダンヴェカン城見学のことだった。ダンヴェカン
城までは路線バスで行けるようだが、エジンバラへ戻るバスの事を考えると昼過ぎには
Portreeの町に戻っている必要がある。ダンヴェカン城行きのバスのダイヤを
Tourist Information で確認して、明日は朝10:00のバスでダンヴェカン城に行き、昼1:00
のバスでPortreeに戻ることにした。エジンバラ行きのバスまで2時間ほど時間が
開いてしまうが雨さえ降らなければバスターミナル前の広場で時間を潰せるだろう。



 夜宿に戻ってみるとベッドは一杯になっていた。夕方ツアーが終わって町に戻ってきて
からも荷物を持って宿探しをしているらしき人達を何人か見かけたし、宿に戻ったときに
もフロントで断られている人を見たりした。今回比較的簡単に宿が見つかったのはかなり
ラッキーで、一つ間違えば自分もああして宿を求めて彷徨っていたかもしれなかったのだ。
 部屋に戻ってみると、今度はさすがに自分以外にも男性も何人かいて、その中のカナダ
人の男性と1時間ほど雑談をした。
 ちなみに宿は部屋こそぼろっちかったが、大きなキッチンがありトイレやシャワーなど
の水周りは比較的きれいだった。泊まっていたのは西洋人以外にも東洋人も結構いたが、

皆中国人だった。そういえばエジンバラの町でも中国人旅行者を結構見かけたが、団体は
ほとんど見かけなかったところを見ると、彼らは大陸の人ではなく香港やシンガポールあ
たりの人なのだろう。


 今日の宿の確保と現地ツアー参加がスムーズに行ったことで今回の旅に関してはこれで
心配事はほぼなくなったので、安心して眠ることができた。





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