体調最悪

12/28(金)

 


 ○下痢に苦しむ
 ○ウユニへ
 ○荒野を行く

下痢に苦しむ

 下痢だけでなく熱のせいもあって結局あまりゆっくりとは眠れなかった。今日は
日系行社の人がチケットを届けに来るので、そのときにその人に頼んで医者を紹介して
もらおうと思った。
 とりあえず本来の予定では今日はホテルをチェックアウトして夜行バスでウユニに
向かうことになっているので、荷物の整理だけ済ませておいて旅行社の人を待っていた。

 旅行社の人は10時半頃やってきた。とりあえずウユニ行きのバスチケットを受け取り
英語の通じる医者を紹介してもらい、またこの人の好意で寝袋を貸してもらえることに
なった。(夏とはいえウユニまではやはり寒く寝袋があった方が良いと言われた。)

 少し道に迷ったものの、指定された時間に病院に行き、医者に症状を説明して診察して
もらった。その結果医者には、「君には食事制限が必要だ。油濃いものや肉類は避けて
ビスケットやバナナなどで栄養を取りなさい。だが安静にして動いてはいけないという
程ではないので、言われたことを守って薬を飲んでいれば数日で回復するだろう。」と
言われた。

 状態が酷くならなければウユニへ行ってもよさそうなのでとりあえず安心した。それから
病院のすぐ下にある薬局で処方箋通りの薬を少し多めに買って(ウユニにその薬がある
とは思えなかったので)部屋に戻った。

 それからホテルのチェックアウト時間である2時半まで部屋で休んでいた。昨晩よりは
少しは楽になったような気はしたが、酷い下痢は相変わらずで、起きていると体がしんど
かった。
 そのうちチェックアウトの時間になったので、フロントで荷物を預かってもらい、バスの
時間まで外へ行くことにした。というのは、ここで帰りのAAのリコンファームをして
おきたかったのと、先程医者へ行く途中に日本語OKという看板のインターネット屋が
あったので、そこでメールチェックをしておこうと思ったからだった。
 だが、リコンファームの方は、「このチケットはリマinリマoutなのでここでは
できない。リマでリコンファームする必要がある」などと言われてしまった。
 仕方がないので1月2日にリマに行ったときにリコンファームすることにしてインター
ネット屋に向かった。(このときついでにアエロコンチネンテの再リコンファームを
しておかなかったことを後でとても後悔した。)

 インターネット屋の店の中には日本の漫画や雑誌などもおかれており、どうやらこの店は
日本人をメインの顧客にした店のようだった。店員にPCを使いたい旨を言ってPCを
空けてもらい、メールと日本のニュースをチェックしたが、心配していた仕事関係の問題
のメールはなくとりあえずほっとした。(ちなみにこのネット屋は1時間5ボリビアーノ
(以後ボリと略す)と少し高めだったが便利なので後にも利用した。)

 

ウユニへ

 そのうち丁度良い時間になったので店を出てホテルに戻りタクシーでバスターミナル
まで向かった。この頃になると薬が効いてきたのか少しは体も楽になり、体はやや熱っぽい
ものの、起きていてもしんどいことはなくなっていたが、腹の方はまだまだ油断できな
さそうだった。

 タクシーは一方通行の道を大統領府の前を通ってターミナルに向かった。やや遠回り
だったが、このときはまだ体も本調子でなかったことや相場をまるっきり知らなかった
こともあって、20ボリと言われて疑いもせず払ってしまった。
 後日、ラパスに戻ってきたときにターミナルからホテルまで7ボリだったことを考えれば、
かなりボられていたことになるがまあ仕方ないだろう。


 ターミナルは地元の人や旅行者で賑わっていた。中は安全だったが外は暗くなってからは
あまり柄の良くなさそうな感じだった。中に入ってまずは教えられたとおりにウユニまでの
バスを運行している会社の窓口に向かったが、もう少ししたら受付をはじめるからそこで
待っていろと言われて、窓口近くのベンチで待っていた。近くにはウユニに行くらしき
バックパッカーも数人いて、これなら逃すことはなさそうだと少し安心した。

 そのうち、受付が開始されチケットを見せて荷物を預けると裏口からバスに乗り込む
ように言われた。バスはどちらかといえば古めのバスで、このあたりにペルーとボリビアの
国力の差を感じた。バスい乗るときターミナル使用料ということで1ボリ取られ、バスに
乗り込んだ。バスは数人の旅行者と多数の地元民でほぼ満席だった。
 幸い、自分の席は窓側だったので、気分が悪くなったとしても気が紛れて良かった。
自分の隣はウユニからラパスに働きにきている息子に会いにきたおばさんだったが、
必要なとき以外はほとんどしゃべらない人だったのでこちらも気が楽だった。(尤も、
細かい話をされても自分のスペイン語の理解力では理解できないのも確かだが。)


 バスは5時半に予定通り出発したが、ターミナルを出てすぐのところでなぜか少しの間
停まった。バスに故障でも見つかったのかと不安げに見ていると、遅れて一人乗客が乗って
きた。それがなんとSさんだった。ターミナルの係員がバスの運転手に知らせたらしく、
バスはSさんを待っていたのだった。

 バスはラパス盆地を抜けて南に向かって走り始めた。途中のドライブインらしきところで
20分程休憩時間があったので、Sさんと話をすることができた。
 彼は昨日はチチカカ湖のウロス島とタキーレ島の1日観光をして、今日のバスでプーノ
からやって来たらしい。着いてすぐにターミナルに行ってこのバスに飛び乗ったのだそうだ。
 まあ運がいいというか何というか。自分ならとてもそんな予定は立てられないだろう。


 ドライブインに着いた頃には自分の体調もだいぶ良くなっており、これなら夜行バスでの
14時間の行程にもなんとか耐えられそうだった。そうなのだ、ラパスからウユニまでは
バスで14時間もかかるのだ。しかも、その2/3以上が未舗装路を走るという悪条件
なのだ。
 正直、昨晩の体調のままだったなら今夜のウユニ行きは諦めてラパスのホテルで休んで
体力の回復に努めていたことだろう。まだまだ不完全ながら旅行をできる程度には回復して
くれて本当に良かった。

 

荒野を行く

 バスはその後も何箇所かでトイレ休憩程度の停車時間があったようだが、自分はほとんど
寝ていたので憶えていない。次に目がさめたときは明け方5時頃だった。さすがに少し
寒いと感じて目が開いたのだが、外を見てみるとバスは何もない原野を走っていた。
 とにかく原野という言葉がぴったりくるような景色だった。明かりは星明り以外になく、
道は未舗装の土が剥き出しの道というのも怪しい状態の中をバスは進んでいた。まだ雨季が
始まったばかりで路面が荒れていないため、バスが揺れてとても寝ていられないという
状態ではなかったのが幸いだった。


          途中の荒野

 空が明るくなってきてまわりの景色が見えてくると、原野の様子がよりはっきりと
見えてきた。まさに、母を訪ねて三千里の寂しげなフォルクローレの音楽がぴったりくる
ような景色だった。道沿いには霜が下りているところもあり、夏でこんな状態なのだから
冬はどれほど寒いのだろうかが想像できた。乾季の冬がウユニ旅行のベストシーズンと
言われているが、この寒さを考えれば今の季節が実はベストシーズンなのではないかと
思えた。


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