雨のマチュピチュ

12/25(火)

 


 ○Rainy day
 ○ワイナピチュ登山
 ○帰り道
 ○クスコ着

Rainy day

 昨晩早く寝たせいか、朝は5時頃に目が覚めた。水の音がしていたのでいやな予感がして
外を見てみると見事に雨が降っていた。それも、霧雨程度のものではなく本格的な雨だった。
 晴れていたなら朝一(6時半発)のバスに乗ってマチュピチュへ行き、朝の人の少ない
澄んだ空気の中でマチュピチュをじっくり見てみたいと思っていたのだが、これではそれも
無理だった。
 予定を変更して8時半のバスでゆっくり上ることにして、朝食だけをとり部屋に戻って
7時半頃までは寝て過ごした。

 6時半頃の時点で雨が小止みになったのでこのまま上がってくれるかと期待したのだが、
7時半に起きてみると再び本格的な雨となっており、今日は少なくとも午前中は雨の中を
マチュピチュ見学をしなければならないことを覚悟しなければならなかった。
 傘は持ってきていたが、雨の中を歩くにはポンチョがあった方がいいと思い、バス乗り場
近くにいたポンチョ売りからビニール製の簡易ポンチョを買ってバスに乗り込んだ。

 雨ということもあってか、バスには定員の半分程度の人しか乗客はいなかった。バスは
昨日と同じくハイラム・ビンガムロードを上っていったが、幸いなことに山の上の方まで
行くと雨は小降りになっていた。


 今日はここを降りたらそのまま直で列車に乗ってクスコまで戻る予定なので、歩き回るのに
邪魔な荷物は昨日と同じく荷物預かり所に預けて必要最低限の荷物だけ持ってゲートの中に
入っていった。まだクスコからの列車が到着していない時間帯ということもあったが、
やはり雨のせいか入口のところにいる観光客はとても少なかった。遺跡の中に入るといるには
いたが、それでも昨日の夕方並くらいしかいなかった。

 小雨ではあったが身動きが取れないほどではなかったので、昨日行った上の見張り小屋の
ところまで上ってマチュピチュ遺跡を見てみることにした。というのは、薄い霧が出たり
消えたりしていたので、もしかしたら丁度遺跡の両脇の谷が霧ですっぽり覆われて、遺跡の
部分だけがぽつりと現われた霧の中に浮かぶマチュピチュ遺跡という「空中都市」さながらの
神秘的な景色が見られるかもしれないと思ったからだ。


 見張り小屋のところまで上ってみると、やはりかなりガスがかかっていたが風があるため
割とすぐにガスが流されて、靄に包まれたマチュピチュという期待していた景色に近いものを
見ることができた。
 これだけでも今日マチュピチュを見に来た甲斐はあったかもと思ったが、時折雨が降る
状況は相変わらずで、今日の主な予定だったワイナピチュに登るのは難しそうだった。
 ワイナピチュに登るには1時間半かかると聞いており、今日は3時のアウトバゴンに
乗るためには遅くとも2時半のバスで降りる必要があった。そう考えるとワイナピチュに
登るなら遅くとも10時半には登り始めている必要があるなどと考えつつ、見張り小屋の中で
雨を避けながら一休みしていた。

 霧に包まれた遺跡1  霧に包まれた遺跡2

 

ワイナピチュ登山

 10時をまわって雨が止みかめてきたので意を決してワイナピチュ山に登ることにして
登山口まで向かった。登山口のところまで行く途中、クスコからの日帰り客が到着したせいか
人が増えたような感じがした。

 登山口のところまで行くとゲートは開いており登っても問題なさそうだった。入口のところで
ノートに名前を書いたがさすがにこんな天気のせいか自分で今日7人目だった。


 ワイナピチュ登山は思ったよりもしんどかった。登山口のところからワイナピチュ山のところ
まで結構離れており、ワイナピチュのところに着てからはひたすら急な登りの連続だった。
 幸い所々にロープや手すりがついていたので、滑らないように注意しながら適度に休憩を
入れつつ上を目指した。

 それでも約1時間少しで頂上までたどり着くことができた。だが、下は相変わらずのガスで
一瞬ガスか消えたと思ったらすぐにガスが出てきて写真を撮るにはいまいちの状態だった。


 頂上付近でしばらく休んでいると日本人男性が一人登ってきた。彼は日帰りにもかかわらず
ここまで登ってきたとのことで、昨日まで高山病で苦しんだと言っていた。クスコでは噂の
日本人宿八幡に泊まっているそうだが、噂どおりかなり居心地が良いそうだ。
 彼と一緒にワイナピチュ山頂の碑(といっても石にペイントがしてあるだけだが)のある
ところまで行って、それから一緒に下まで降りた。

 ワイナピチュ山頂部分  山頂の碑

 ワイナピチュから見たマチュピチュ遺跡  ワイナピチュから見たハイラムビンガムロード

 登山道を降りる途中でまた別の少し年配の日本人男性と会ったが、丁度自分達が降りる頃に
またガスが出てきていたのでそのことを言うと彼も登るのを諦めて我々と一緒に下山しはじめた。
 この人も日帰りで時間がないので諦めたらしい。ちなみにこの男性とは明日のプーノへの
移動のバスでも一緒になった。


 彼らと一緒に遺跡のところまで降りてきたものの、まだ1時過ぎで時間があったので昨日
まわった主神殿や石切り場や見張り小屋のあたりを彼らと一緒に見てまわった。
 この頃になると遺跡のあたりはだいぶ晴れてきており見張り小屋の所からでもほぼガスの
かかっていないマチュピチュ遺跡を見ることができた。

 主神殿  晴れてきてからのマチュピチュ

 そのうち丁度2時近くになったので遺跡を出ることにした。彼らはツアーにホテルでの昼食が
付いているとのことでそのままサンクチュアリロッジのレストランへ行ったが自分は麓の
アグアスカリエンテスで買い物がしたかったので、ここで彼らと別れてバスで麓まで下りた。

 こんな雨で下がどろどろの日でもグッバイボーイは頑張っていた。つづら折れの途中で
昨日同様「Adios!」「グッバーイ!」を連呼し最後はバスに乗ってチップを集めていたが、
このバスの乗客の多くは中国人の団体ツアーでグッバイボーイのことを知らないらしく、
中にはチップを出さない人も結構いて、今回のグッバイボーイ君には少し気の毒な気がした。

 帰りのバスとグッバイボーイ  グッバイボーイ

 アグアスカリエンテスの露店でペルーを象徴する耳当てのある毛編みの帽子と綿でできた
ペットボトルホルダーを購入して、昼食代わりに買い食いしたりしていると時間ぎりぎりに
なってしまい、列車に乗り込んだのは発車1分前だった。

 

帰り道

 列車はまたも先頭車両の一番前(座席番号1番)だった。ラッキーだ。帰りも車窓からの
素晴らしい眺めを満喫できた。
 すっかり雨の上がった夏の陽射しの中を列車はクスコへと進んでいった。

 アグアスカリエンテスを出る列車から見た風景  アグアスカリエンテス周辺の車窓の景色

 ところで、先頭車両の一番前の席は確かに見晴らしは最高なのだが、前が見通せてしまう
ためたまにあまり見たくないものも見てしまう。途中の沿線では家畜が放し飼いにされており、
家畜の中には線路沿いや線路の中にまで草を食べに来るものや、のんびり線路を歩いたり
横切ったりするものもいる。大抵は列車が近づくと列車が鳴らす警笛でどくのだが、中には
トロいのがいてどききれず撥ねられてしまうものもいる。
 行きのときは見なかったのだが、帰りは鶏や牛が撥ねられたのをまともに目撃してしまった。
特に牛の撥ねられたときはさすがに列車にもそれなりの衝撃があった。クスコで列車を降りた
ときに列車の前を見てみると血のりがべっとり付いていた。

 沿線の風景2  スイッチバックの操作をする作業員

 沿線の風景2  沿線の風景3

 放牧されている家畜  沿線の風景4

 

クスコ着

 夕方になって陽が落ち始める頃に列車はクスコ近郊にたどり着いた。丁度スイッチバックで
クスコ盆地に入るときに陽が落ちて、車窓からは綺麗なクスコの夜景を見ることができた。

 夕暮れのクスコ1  夕暮れのクスコ2

 夕暮れのクスコ近郊線1  夕暮れのクスコ近郊線2

 クスコの夜景1  クスコの夜景2

 列車がクスコ駅に着いたのは午後7時近くだった。もうこの頃には完全に陽は落ちていた。

 クスコ駅  クスコ駅ホーム1

 駅のホーム2  夜のアルマス広場

 駅に着くとすぐにトランスファーの車でホテルに戻った。ホテルは一昨日とは部屋が
変わっており、今度は完全なシングルベッドの部屋だった。部屋で洗濯と簡単な荷物の
再整理を済ませてから夕食のために外に出かけた。
 さすがにクリスマスということからか夜でも人通りは多くアルマス広場のあたりは
人でいっぱいだった。観光ポリスも所々におり、人通りのあるところにいる分には夜でも
安全そうだった。とはいえ、一昨日よりは体も慣れているだろうが再び標高3300mの
地にやってきたことや、明日からは更に標高の高いところへ行くことを考えると無理を
すべきではないと思い、夕食を済また後は街歩きはほどほどに留めてホテルに戻った。


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