帰国


 ○旅の終焉
 ○帰国

 1/6(日)

旅の終焉

 昨晩が遅かったこともあり、朝はかなりゆっくりしていた。おかげで目が覚めたのは
8時過ぎで、もうあまり時間の余裕がなくなってしまった。急いで身支度を整えて9時に
チェックアウトして予定通りに明洞に向かった。
 というのは、今日は12:30のフライトだったので11時には空港に行くつもりだったが
それまでに街中で食事を済ませておこうと思ったからだった。韓国の食べ物といえば
何といっても焼肉だが、今回は時間もなかったし、朝から焼肉と言うのも何なので石焼
ビビンバを食べようと思っていた。
 地下鉄に乗って2区先の明洞で降り、飲食店街にあった1軒の店に入った。さすがに
この辺りの店には日本人が良く来るらしくメニューにも日本語表記がされていた。ここで
肉入り石焼ビビンバを注文して食べているとあっという間に10時過ぎになってしまった。
(ちなみに外が寒かったこともあってか石焼ビビンバはとても美味かった。)


 急いで店を出て地下鉄でソウル駅まで行き、リムジンバスに乗り込んだが、10:30のバスは
行ってしまい、仕方なく10:45のバスで空港に向かった。
 フライトは12:30なので普通ならかなりやばかった(通常はリムジンバスで空港まで1時間
近くかかる)が、幸いにして今日は日曜日で道路はガラ空き状態だったので約45分で空港まで
着いてしまった。
 急いでANAのカウンターまで行ってチェックインを済ませ、そのままイミグレを抜けて
搭乗ゲートへと向かった。
 ところが、搭乗ゲートのところでは機内の登場準備に手間取っており急いでここまで来た
けれども結局ここで待つことになった。飛行機は結局30分のディレイの後出発した。
 旅の終わりが近づいていた。


帰国

 30分近く出発が遅れたものの、偏西風に乗っての航行ということもあり関西空港には
2時10分頃に到着した。飛行機を降りてブリッジに出てみると、そこには自分の苗字が
書かれた張り紙が出されていた。
 ところがここで、私の他にもこの張り紙を見て若い女性が名乗り出てきた。よく聞いて
みると、驚いたことに彼女は私と同じ苗字だったのだ。私の苗字は漢字表記こそ小学生でも
読める簡単なものだが、名前としては珍しい方でこれまでにも親類以外で同姓の人には
1度しか会ったことがないくらいだったので、偶然同じ飛行機にそんな人が乗り合わせて
いたことにはかなり驚いた。
 尤も、驚いたのは彼女も同様だったようで、やっぱり私同様同姓の他人に会ったのは
初めてだったそうだ。

 ところで張り紙の件だが、予想通り私宛のもので、用件はもちろんロストバゲージに
なっていた荷物のことだった。アシアナの職員の話によると、どうやら荷物は見つかった
らしいが、まだ今は手元に届いていないということらしい。よく聞いてみるとどうやらまだ
アメリカにあるようだ。
 大方AAの乗り継ぎ時間が短かったせいで荷物までは積み込めなかったのだろう。
とりあえず荷物の所在が確認されてほっとした。あの中には使用済みフィルムが幾つか
入っており見つからなかったら大きな痛手だったからだ。

 荷物が届いたら自宅まで送ってもらうように手続きを済ませると、すぐにリムジンバスで
神戸に向かい、地下鉄を乗り継いで夕方5時前に帰宅した。
 例によって最後にバタバタしたが、なんとか無事に帰ってくることができた。


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