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あとがき
今回のペルー・ボリビア旅行に際して、私が現地で得た情報や実情、注意すべき事柄
などを書いておきます。
（１）リマ空港の国内線フライトについて
注意すべきは２点
１．ペルーの国内線はオーバーブッキングがとても多い。オーバーブッキングに
備えて極力早くチェックインすべきなのは勿論だが、早いチェックインには
もう一つメリットがある。それは、チェックイン時に窓側のシートをリクエ
ストできること。
おそらく利用者が最も多いクスコ線をはじめとして、国内線の航路は大抵
アンデス山脈付近を通るので、窓からの素晴らしい景色が見られるからだ。
２．リマからの国内線はフライト時間が朝に集中していることもあって、チェッ
クイン時刻には国内線エリアは非常に混雑する。問題は空港税の支払いで、
空港税の支払い窓口が少ないため非常に混雑する。これも早めにチェックイ
ンすることで対応するしかないだろう。
（２）クスコ観光について
マチュピチュへの観光拠点となっているためペルーに来る観光客のほとんど
が一度は訪れる街だが、クスコ市自体が世界遺産の街であり、街の雰囲気も
とても良い。泊まるだけということなしにぜひとも街歩きをする日程を組ん
で欲しい。日曜日にクスコにいるスケジュールにすれば、有名なピサックの
市を見に行くこともできる。
心配される治安については、とにかく人通りの少ない所は歩かないことと
危険エリアへは近寄らないようにすること。マチュピチュ行きの列車の出る
サンペドロ駅近くは残念ながら治安はよろしくない。
なお、クスコにあるＡＴＭではＶＩＳＡは使えることを確認したが
ＭＡＳＴＥＲは不明。なお、一般的にペルー（南米）ではＶＩＳＡの方が
適用度が高いらしい。
（３）マチュピチュ
入口横にハンバーガーなどの軽食のとれるカフェがあり、その下に有料の
トイレと手荷物預かり所がある。
遺跡内への食料の持込みは原則禁止といわれているが、少なくとも飲料水
だけは持って入った方が良いだろう。（別に咎められない）
なお、ワイナピチュ登山は入山できるのが３時まで。日帰りでも登れない
こともないがかなり慌しい。
（４）プーノへの移動
列車にこだわりがなければバスの方が良いと思う。理由は旅行記ににも書い
たとおり、所要時間がバスと列車ではほとんど変わらない上、バスの場合途
中の遺跡観光ツアーが付いてくるし、昼食もちゃんとした食堂でとれるから。
（５）プーノからボリビアへの陸路による国境越え
先述の通り、日本人はボリビア入国時にパスポートのコピー（白黒でＯＫ）
が必須となった模様。コピー自体はクスコやプーノでもとれる。
（６）ラパス
ペルー側の取り締まりが厳しくなったせいで、これまでクスコやプーノを
仕事場にしていた首締め強盗がラパスに来ているらしく、そのため治安は
悪化しているらしい。とはいえ、街のメインストリートのサンタ・クルス
通り周辺は警官も多く夜でもほぼ心配はない。また、この通りには主要な
航空会社のオフィスや、日本語ＯＫの（日本人のためのような）インター
ネット屋があってとても便利。
土産物については、Ｌｉｎａｒｅｓ通りに呪術関連の怪しげなグッズが
あって面白い。ここにはリャマの胎児のミイラ（魔除けに効くらしい）も
売っている。
（７）ウユニ行きのバス
座席は指定制だが、切符購入が早ければ場所の指定もできるらしい。夏で
も明け方はかなり寒く、ウユニ塩湖の観光シーズンである冬にはー２０℃
を下回るというかなり過酷なバス。冬は寝袋だけでなく毛布のようなもの
も必須と思われる。
料金はラパスから直通で６０ボリ。ウユニからオルーロ経由で買って
４５ボリと、売るところによって料金に差がある。
オルーロ経由のウユニからのバスの場合、オルーロ着が夜中になり、
オルーロからラパスへのバスの接続で待たされる可能性がある。
ちなみにボリビアのバスは満員にならないと出発しないことが多い。
（８）ウユニ塩湖ツアー
ウユニの街だけでエージェントが３５もあり供給過多気味で、道を歩い
ていたら一度は必ず声がかかる。エージェエントはただの窓口で実際は
各代理店の寄せ集めでツアーが催行されることになるため、何軒か当っ
て料金交渉すべし。ツアーは大体１１時頃発なので、ラパスからの夜行
バスで朝着いてからでもツアーに申込むことは充分可能。
（９）ラパスの空港
街の中心から空港まではタクシーで４５ボリ程度。国際線の空港税は
＄２５に値上げされている。出国時の荷物チェックはかなり厳しく
個室でのボディチェック以外にも手荷物は隅々まで調べられる。
（１０）リマからナスカの地上絵を見る方法
@リマからの日帰り１日ツアー
リマからの１日ツアーで、これはリマの空港の国内線カウンターの一番奥
にあるコンドル航空が主催している。時間がない人向けのツアーで、日本
からの観光客のほとんどがこのツアーでナスカ観光することになる。
だが、このツアーには幾つか問題点がある。その一つは値段がかなり高額
なことだ。現地での申込みでも$300以上はするし、日本からの申込みなら
$400以上という値段だ。言い方によれば、金はあるが時間はないという
日本人には打ってつけのツアーかもしれない。だが、値段よりももっと
大きな問題がある。
それは、リマからのフライトになってしまうためナスカ到着が午後になる
ことだ。
ナスカの地上絵はその立地条件から朝早く若しくは夕方近くの方が良く
見えると言われている。太陽光線が斜めから差し込むことにより地上絵が
地面から浮き上がって良く見えるらしい。ところが、リマからのツアーの
場合ナスカ到着が午後になるため地上絵フライトは昼からとなり、地上絵
を見るには条件的に不利となってしまう。そして地上絵のフライトは途中の
イカという街にある空港で小型の飛行機に乗り換えて行くことになるのだが、
イカからのフライトの場合、飛行機がどうしても６人乗り以上のものに
なってしまい、場合によっては真ん中の席になって外が見えにくいという
こともあるらしい。
Aイカからセスナでナスカ遊覧飛行
リマとナスカの途中にあるイカという街まで行き、そこから地上絵フラ
イトに参加する方法。イカまではバスで３〜４時間程度だしリマ−イカ間の
バスはかなりの頻度であるので丸一日使えるならこの方法が良いかもしれない。
この方法なら費用もリマからの場合の半分以下で済む。だが、この場合も
前述の通りフライトが
午後からになってしまうという問題がある。イカから午前の地上絵フライト
もあるが、その場合はやっぱりイカで１泊することになってしまう。
Bナスカまで行きツアーに参加する
三つ目の方法はリマからナスカまでバスで行き、その日はナスカに泊まって
翌日早朝の地上絵フライトに参加して午後のバスでリマに戻ってくるという
ものだ。
これなら合計でも$100以下に抑えることができるし地上絵も早朝という
条件の良い時間帯に見ることができる。また、余裕があればナスカの街を
観光したりミラドールという観測やぐらを訪れることもできる。
但し、リマ−ナスカ間は飛行機の便はなくバスで片道７時間以上なので、
この方法の場合２日かける必要があるのが難点だ。
２日時間がとれるならナスカまで行くことをぜひお勧めする。ナスカ
まで行けば観測条件の良い朝のフライトに乗れるし、セスナも小型
なので必ず窓側に座れる。ナスカ到着が夜遅くなってもホテルの
客引きはいるし、それから翌朝の地上絵ツアーに申込むことも可能。
ナスカには妙な日本語をしゃべる現地人が多くて少し笑える。
（１１）空港−リマの街間のタクシー
空港−セントロ、サン・イシドロ地区までは大体２０solが正常な相場。
空港の国際線降り場から荷物受取口を出てすぐのところにあるタクシー
手配所は＄２０ととても高い。建物を出て白タクを無視して外のタクシー
の停まっているところへ行って交渉すればほぼ適正価格に近い値段で乗れる。
（１２）空港でのチェックイン（ＡＡ利用の場合）
チェックイン時に、何処へ行ったか、どこに泊まっていたかなどかなり
細かく質問される。これはＡＡの南米線共通らしいが。
ちなみに、リマの空港のＡＡ職員の中には一人だけ日本語の話せる女性
職員がいる。
（１３）その他：ガイドブックについて
ペルーはともかくボリビアについては地球の歩き方はほとんど役に立た
ない。ラパス周辺のみなら良いが、今回の私のようにウユニまで行く
つもりなら独自の情報収集が必要だろう。ガイドブックはやはり
Ｌｏｎｅｌｙ Ｐｌａｎｅｔ（ロンプラ）のボリビア編が良い。
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