ウユニに足止め

12/31(月)


 ○ウユニの街
 ○ウユニ脱出

ウユニの街

 昨晩遅かったせいで起きたのは8時近かった。Jillはバス乗り場へ情報収集に行くと
言って出ていった。その間に自分はシャワーを浴びた。部屋へ戻るとJillも戻っていたが、
案の定バスは夜発で、それもオルーロ経由のバスしかないらしい。結局夕方まで何もない
ウユニの街で時間を潰さざるをえなくなってしまった。
 とりあえずはチェックアウトの時間である12時まで部屋でゆっくりして、チェックアウト
後はバス会社のオフィスに荷物を預けてその後街を散策した。

 今日も快晴だったが気持ちは天気ほど晴れ晴れとはしていなかった。ウユニの街は駅から
教会までのメインストリートとその横に走る道沿い、そして市場までの辺りは人が結構
賑わっているが、少し歩くと町外れになりだだっ広い荒涼とした景色しか見られなくなる。
 まさに荒野の中にぽつんとある町という感じで、塩湖に来る観光客がいなければ間違い
なく町は衰退していただろう。観光客が来るせいで、今ではインターネットカフェすら
ある。(但し料金はかなり高い。)

 町を一通り歩いたが特に面白いことはなく、そのうち腹が減ってきたので昨晩夕食を
食べたカフェで軽食を取った。


 その後も外にいても仕方ないのでそのままカフェに居座って本を読んだりJillと話を
したりしてして時間を潰していた。こんな辺境の地にもインターネット屋は何軒かあるのは
ここが観光地だからなのだが、値段も観光地価格だったので入らなかった。
 結局、雑貨屋で絵葉書を買った以外はほとんどカフェでJillと話をしたり本を読んだ
りして過ごしていた。
 このカフェは昨日も夜時間を潰していた所で、長いこと居ても何も言われないしオーナー
のおばちゃんは親切でなかなか居心地が良かった。
 そのうち夕方になってしまったので、そのままここで夕食を済ませて7時半にバス乗り
場へ行った。バスは行きに乗ってきたのと同じくらいの大きさだったが、行き同様ボロ
かった。(バスの料金はラパスまで通しで45ボリ。)
 なお、バスはほぼ満員だった。


ウユニ脱出

 行きのときと同じく、ウユニのバス乗り場でもバスに乗る時にターミナル使用料として
1ボリ取られた。このことはロンプラに書かれていたので別に驚きはしなかったが、
ラパスのターミナルはともかくここウユニには別にターミナルなんてないのにターミナル
使用料を取られることには少し釈然としないものを感じた。
 バスはほぼ時間通りに出発し、やっとウユニの街を脱出することができた。

 このバスは地元民もたくさん乗っていたのだが、不思議なことに彼らは途中の民家など
全くみえないような所で次々と降りていった。中東あたりで長距離バスに乗ると地元民が
途中の何もないだだっ広いところで降りていく光景を見かけるという話を聞いたことが
あるが、まさにそれと同じ光景を見た思いだった。
 旅行者の私には代わり映えのない荒涼とした風景にしか見えないが、彼ら地元民には
どの辺りなのかちゃんとわかっているのだろう。なんか不思議な感じがした。


 バスは行きの時と同じく荒野を進んでいったが、行きのときほどは寒さは感じなかった。
対向車に出会うこともほとんどなく、月明かり以外には明かりらしきものも全く見当たら
なかった。そのうち12時になり年が明けた。
 今年はバスの中で年を越すことになった。12時をまわってすぐに近くの集落のバス停で
休憩タイムとなった。外に出てみると広場のような所で人々がたき火を焚いて新年を
祝っていた。

 その後もごくたまに小さな集落のような所で停まる以外は、バスは行き同様道なき道を
ひたすら走っていった。暫くは外を眺めていたがそのうち眠くなったので寝ていると、
気がついたら既にオルーロの手前まで来ていた。もうこの辺りまで来ると道も整備されて
いた。


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