St.アンドリューズ

8/12(水)


 ○St.アンドリューズへ
 ○Old Course
 ○エジンバラへ
 ○Military Tattoo

St.アンドリューズへ

 今日は7時に起きて身支度を整え、8時前に宿を出てバスターミナルへ向かった。途中、
道を間違えて時間を大幅にロスしてしまったが、丁度街の中心まで行きそうなバスに飛び乗
ったら、ラッキーにもバスステーションのすぐ近くまで行くバスだった。おかげで予定通り
8:40発のSt.アンドリューズ行きバスに乗ることができた。
 バスには、他には日本人が3人と西洋人が3人ほど乗っていただけだったが、途中のバス
停で次々と人が乗ってきて終点のSt.アンドリューズに着いたときには満席になっていた。
 今日も朝から曇り空で、霧のようなものも出ていた。スコットランドの夏は曇りが多いと
は聞いていたのでこんなものだろうとも思ったが、自然が目当ての旅なので少し残念だった。
 St.アンドリューズまでの途中の道は、田舎の放牧地のようなところが続き、なんだか
北海道と似ているように思えた。


 St.アンドリューズ到着は11時を少しまわった頃だった。ここにやって来た目的は何
と言ってもオールドコースを見ることだが、今日はプレー日なのでどうせ奥の方までは見ら
れないだろうからいきなりオールドコースに行っても時間が余ってしまうだろうと思い、
他の見所へ先に行くことにした。といってもここの見所はオールドコース以外では大聖堂跡
と城跡くらいしかなかった。ややこじんまりとしたSt.アンドリューズのメインストリー
トを通って大聖堂跡に行き、塔に登ったりしているとすぐに1時間が過ぎてしまった。

 聖アンドリューズ大聖堂跡 聖アンドリューズ城跡

 今夜はTattooを見る予定だったので遅くとも6時半までにはエジンバラに戻りたい
と思っており、そのためにはSt.アンドリューズを4時に出るバスに遅くとも乗っている
必要があったので、ただの廃墟のような城跡は外から見るだけにして急いでオールドコース
に向かった。
 

Old Course

 城跡横の海沿いの道を10分ほど歩き、砂浜とその横の緑の敷地のようなものが見えたと
思ったら、それがオールドコースのスタートホールだった。ホールの前には小さなクラブ
ハウスと売店の建物がぽつんとあるだけで、思っていた以上にシンプルな造りだった。

 スタ−ト地点にはティーグラウンドで今まさにスタートしようとしているグループやスタ
ートを待つ次のグループがいた。スタート地点の横には簡単な受付と小さなキャデイハウス
があり、ここでキャデイーを雇ってスタートするようになっていた。更に横にはパット用の
小さなコースがあり、子供達がパットゴルフをして遊んでいた。
 そのすぐ横は海で、この寒いのに浜辺では水遊びをしている人たちもいた。

 オールドコースのロケーション キャデイハウスとキャデイ達

 スタートホールの左横には18番ホールのグリーンがあり、その向こうには17番ホール
のグリーンと18番ホールのテイグラウンドが見えた。今日はプレー日でこれより奥へは行
くことができないので、この日まともにコースを見たのは1番、17番、18番ホールくら
いだったが、ここだけ見た印象は、まるで普通の公園といった感じで日本人の持っているゴ
ルフ場のイメージとは程遠いものだった。
 1番ホールと19番ホールのフェアウェイはせいぜい幅300mもないくらいで、すぐ横
は一般車の走る普通の道路で、コース脇にはOB杭なんて無粋なものは設けられていなかっ
た。
 左側の道のすぐ脇には、このコースの誕生とともに歩んできたかのようなクラシックな店
が並んでいて、道のところには車がずらっと路駐してあった。この狭いフェアウェイでこんな
風に平気で路駐しておけるというのは、ここでプレーできるのはそれなりの腕の人だけだと
言っているかのように思えた。実際、オールドコースはハンデイキャップ26以上の人しか
プレーできないそうだ。26程度のハンデイで海からの横風が吹く中を問題なくショットが
打てるのかというのは少し疑問だが。
 ちなみにSt.アンドリューズにはこのオールドコースの他にもEdenなどの5つのコ
ースがあるが、最も人気があるのはやはりゴルフ発祥のコースであるオールドコースであり、
このコースの予約を取るには夏などはシーズンの申し込みが始まってすぐでないと取れない
らしい。予約を押さえてしまうのは米国の金持ちがほとんどだそうだ。ちなみに料金も5つ
のコースの中ではオールドコースが一番高い。


 1,18番ホールのフェアウェイ 18番ホールすぐ横の一般道

 クラブハウス横の売店のところを見たらガイドウォーク(ガイドがコースの簡単な説明を
してくれる簡易ツアーのようなもの)が1:30からあると書かれていたのでそれに申し込むこ
とにして、それまでの間はクラブハウスのすぐ横にあるゴルフ博物館を見て時間をつぶすこ
とにした。
 博物館は18世紀にはじまったとされるゴルフの歴史や最近のトーナメントツアーの様子
までが展示されていた。最初の方はゴルフの初期の頃の道具やルールのことなどが色々展示
されており、最後の方のコーナーには歴代の全英オープン優勝者の記念品などが展示されて
いた。その中には、帝王ジャック・ニクラウスやグレック・ノーマン、ニック・ファルドな
どそうそうたる名前が並んでいた。更にその横にはタイガーウッズがグランドスラムを達成
したときの写真なども飾られていた。
(cf: グランドスラムとは、ゴルフのトーナメントのうち世界的に権威があると
     される全米オープン、全英オープン、全米プロ(PGA)、マスターズの
     4つのトーナメントで優勝することを言う。過去5人が達成している。
      なお、これら4大トーナメントのうちマスターズだけは毎年同じコース
     (アメリカのオーガスタGC)で行われるが、それ以外は毎年開催される
      コースは変わる。                         )

 博物館を出たら1時15分をまわっていたので先の売店に行ってガイドウォークの事を聞
いてみると、店の前で待っているように言われた。
 やがて店の人らしき老人がやって来て、この人がガイドということで小ツアーが始まっ
た。自分の他には米国人の夫婦2組が参加していた。
 ガイドウォークといっても今日はプレー日でコース内を自由に歩くことはできないので
奥の方へは行かずに見てまわったのは1,2番ホールと17,18番ホールだけだった。

 18番ホール 17番ホール

 ここは休日(日曜日)には普通の公園として街の人たちに開放されているということも
あってか、コースにもフェアウェイとラフのような明確な区別はなく、1番ホールの途中を
横切るように普通の舗装道路があったりと、まるで普通の空き地をゴルフコースとして使っ
ているという感じだった。ちなみにここでトーナメントが開催されるときにはクラブハウス
の周りに観客用の仮設スタンドが設置されるらしい。
 ガイドウォークに参加したことによりコースの雰囲気などを掴めた事で、以前ゴルフを
やっていた者としては十分満足することができた。できればここでプレーしてみたいという
気もないわけではなかったが、ブランクが長い今の状態では楽しめるどころではないだろう。

 18番ホール ティーグラウンドのボール掃除機 17番ホール グリーン前のガードバンカー

 ガイドウォークは2時半頃には終わった。もう特にここにいる必要もなくなったのでエジ
ンバラに戻ることにして3時発のバスに乗り込んだ。
 
 
 

エジンバラへ

 バスは特に遅れることもなくほぼ予定通り5時過ぎにはエジンバラに到着した。
Tattooのはじまるのは午後9時からなので、それまでは早めの夕食をとったり街を歩
いたりして時間を潰していた。
 8時前に城へのメインストリートであるロイヤルマイルの所まで行ったらまだまだストリ
ートパフォーマー達もいたりして相変わらずの賑わいだった。更に進んで音楽祭のチケット
売り場になっているHubの前まで行くと、Tattooを見に行く人が道幅一杯になって
歩いていた。ここから城の入り口まではすごい人混みだったこともあり、少し早いが会場に
行くことにして人混みの中に入っていった。
 会場に着くまでに、まずHubの横の道を少し入ったところでポリスの持ち物チェックが
あり、次に城前の広場に入る少し手前のところでチケットのチェックがあった。
 夜は結構冷えそうだったのと、Tattooが始まったら席を立つのは大変そうだったの
で会場に入る前にまずはトイレに行った。トイレはさすがにかなり混んでいたが、男性用の
方はそれほど待たずに済んだ。

 Tattooを見に行く人達 開幕前の会場


 トイレを出て会場の仮設スタンドの所に行ったら開始20分前で、既にかなりの客が席に
ついていた。仮設スタンドはとても狭く体格のよいアングロサクソンの国のものとは思えな
いほど酷かった。Tattooのショーそのものはとても良かったが、このスタンドだけは
何とかしてもらいたいと思う、

Military Tattoo

 ショーの開始は午後9時からだったが、それまでにも場内アナウンスが色々盛り上げて
いて開演前から会場はかなりざわついていた。特に昨日からの3日間はBBCのTV放送が
あるということで盛り上がり方もかなりのものだった。会場には昨年のサッカーワールド
カップの中継でお馴染みとなった大型アーム式のカメラが設置されており本番中の出演者達
の近影を撮るのに活躍していた。

 Tattoo1 Tattoo2 スイスの楽団


 Tattoo3 アクロバットショー Tattoo4 英国の楽団


 Tattoo5 米国の軍隊 Tattoo6 韓国の楽団

 Tattoo会場には関係各国の国旗が掲げられていたが、その中には韓国などの国旗は
あるものの日本の国旗はなかった。昨日それを見たときには釈然としないものを感じていた
が、プログラムのパンフレットを見てその理由が納得できた。というのは、Tattooは
Millitary Tattooというのが正式な名称であり、これを訳すと軍隊の楽団
という意味になる。つまり、このショーは軍隊付きの楽団によるショーであり、建前上軍隊
を持たない日本の国旗が揚がっていないのは当然の事ということなのだ。それに、軍隊とい
ってもどうやら参加しているのは英国と友好関係にある国ばかりらしく、例えば決して仲の
良いとはいえないフランスや明らかに仲の悪いアルゼンチンなどは参加していなかった。
 その中で少し意外だったのは中東のオマーンが参加していたことだ。中東の中にも英国と
良好な関係にある国もあるということなのだろうか。

 Tattoo7 タータンチェック Tattoo8 UK


 Tattoo9 Tattoo10 舞踏

 Tattooは最初に地元スコットランドの楽団によるバグパイプの演奏に乗っての行進
から始まり、それから参加各国の様々な趣向を凝らした演奏があった。最も良かったと思う
のはやはり地元スコットランドの出し物で、今一つだったのは米国の出し物だった。

 Tattoo11 Tattoo12

 演技に応じて変化するバックの城のライトアップや夜空に光線をクロスさせてスコット
ランドの国旗を模した演出など、舞台裏の演出もとても素晴らしく、約2時間の開演時間が
とても短く感じた。

 Tattoo13 スコットランドのライト Tattoo14 最後の全体行進

 ショーが終わって、会場に入るまでが物凄い人混みだったことから出るのもかなり大変か
なと思っていたが、あっさり横道からプリンセス通りの方まで抜けることが出来た。
 このTattooを見たことで今回の旅の目的の半分は果たしたような感じがした。


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