シャフトよ、抜けろ。

 ったばかりのブーツだというのに、1ヵ月ほど前から、ウィールがひとつだけはずせなくなってしまって、ひじょーに困っておりました。


↑本来は、ウィール中央のボルトを六角レンチで緩めれば、簡単にはずれます。
 


↑ちなみに反対側に刺さっているシャフトの頭は、写真のようにツルツル。
シャフトはフレーム(黒いプラスチック部分)の凹部に引っかかって固定されているため、ボルト側から回すだけで簡単にはずすことができる。

 どうしてボルトがはずれなくなってしまったかというと……馬鹿力で無理に回したため、シャフトが固定されたフレーム凹部を、思いっきりなめてしまったんですね。六角レンチを使ってボルトを回しても、反対側のシャフトまでくるくる回ってしまって、まったく緩めることができません(涙)。
 シャフトの頭を指で押さえて、空回りするのを防ごうとしても、どうやらボルトが砂を噛んでいるらしく、ちょっとやそっとじゃ緩んでくれないんです。
 以前、使用していたブーツなら、両側に六角レンチの穴が空いていたから、こんな事態に陥ることもなかったのになあ。「新しいブーツは、六角レンチひとつで簡単にウィールがはずせるから便利だぞ」と喜んでいたら、思わぬところに大きな落とし穴が……。
 うおおおおお。どうすりゃいいんだあああああ。

 そんなわけで、1ヵ月前から、僕とボルトの戦いは始まったのでした。

▼ROUND 1

 ウィールがはずれなければ、ベアリングの掃除すらできない。
 なにがなんでもはずさなければと、しばし考え、
「……そうだ! あれを使えば!」


指サック(300円)を買ってきました。

 シャフトの頭がツルツルと滑るから空回りしてしまうわけで、指サックをつけて力いっぱい押さえれば、なんとかなるのではないか、と安易に考えたわけです。
 しかし。

全然ダメ(;_;)

 どうやら、想像以上に、固く締まっちゃってるみたい。ほかにも摩擦の大きい布を巻いたり、指先にブツブツのついたゴム手袋をはめてみたり、といろいろ試してみたのですが、ボルトの緩む気配はまるでナシ。

▼ROUND 2

 「誰か同じような目に遭った人はいないのかあああ!」と、ネット検索すると、「シャフト側をペンチで挟め」と書かれたページを発見。早速試してみたんだけど、シャフトはフレーム穴にすっぽり収まってしまっていて、わずかのでっぱりもない。当然、失敗。
「きいいいいっ! これで、どーやって挟めっていうんぢゃあああああ!」
 次第にイライラが募り始める。

▼ROUND 3

 「空回りしないように、シャフトの頭を固定すればいいわけだけど、ペンチで挟めないのなら、一体どうすればいい? がるるるるる。発想の転換をしなければ! ペンチで挟めないのなら、ペンチで挟めるようにすればいいんだ。そうだ! これだ!」


瞬間接着剤(400円)


釘を接着してみました。

 ふふふ。この釘をペンチで挟んで固定すればオッケーだ。なんて頭がいいんだろう♪
 鼻歌を唄いながら、早速六角レンチを差し込んでみる。どきどき。

あっさり敗北(T^T)

 ぐがあああああ。なんぢゃ、この弱さは。昔、瞬間接着剤で貼りついただけの鉄板を使って、自動車かなにかを引っ張ってしまうCMを見た記憶があるのだが、あれは嘘か? 嘘だったのか?

▼ROUND 4

 どうすりゃいいんだ、どうすりゃいいんだ、と、再びネット検索。そうしたら、こんなものを見つけちゃいました。

 あきらめてませんか?外せないネジ。
 ネジザウルスならどんなネジでも外せます!!

 「をを! これこそ探し求めていたものだあ」と目を輝かせる僕。わざわざ名古屋駅前の東急ハンズまで買いに行きましたわさ。


ネジザウルス(2400円)


しかし、玉砕(ToT)

▼ROUND 5

 えーーいっ! こうなったら、シャフトにネジを突き刺して、ペンチで固定するしかない!
 しかし、アルミのシャフトにネジを差し込むには、まずドリルで穴を空けなくてはならず、うおおおおおっ! もうどーにでもなれっ! と半ばヤケクソでドリル購入。


電動ドリル(3980円)

 ドリルでシャフトの中央に穴を空け、そこにネジを差し込む。
 よっしゃあ、これで大丈夫だあ! と、突き刺したネジをペンチで鋏み固定したあと、六角レンチで緩めようとするが、

 あ……(・o・)

 ボルトを緩めるためには、六角レンチを左に回さなければならない。しかし、左に回すということは、差し込んだネジも左回りで緩んでいくことになる。
 駄目ぢゃん。全然、意味ないぢゃん。
「しまったああ! 左回りで差し込むと、締まっていくネジを買ってこなければ!」
 と叫んでいるうちに、つい力が入ってしまったのか、差し込んだネジがポキンと折れてしまう。
 があああああああ。もうイヤだああああああ。

▼ROUND 6

 半狂乱になりながら、電動ドリルを振り回し、シャフトの周りに穴を空けまくる。
 そのときになって、ようやく気がついた。そうか。真ん中じゃなくて、両端2箇所にネジを差し込んで、それを同時にペンチでつまめばいいんじゃないのか?(下の写真を参照)

 その結果、ようやく本日、ボルトを緩めることに成功しました。
 いやあ、そのときの快感といったら。
 便秘に悩んでいる人が、一気に排便したときの気持ちって、たぶんこんな感じなんでしょうね。


ボロボロになったシャフト。もちろんこのあと、新しいものと交換しました。

 ボルトを1本緩めるために使った費用――7080円(税別)
 ……修理に出したほうが安上がりだったかも。 

 


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